熊本県知事の木村敬さん。
生まれながらの左手の障害を乗り越え、エリート官僚として地方行政の第一線で活躍してきました。
東京大学法学部卒業後、自治省(現総務省)に入省し、岡山県、鳥取県、熊本県と地方行政の経験を重ねます。
特に熊本県では、2016年の地震対応や副知事としての手腕が高く評価されました。
今回は、熊本県政を担う木村さんの経歴をご紹介します。
木村敬のプロフィール
名前:木村敬(きむら たかし)
生年月日:1974年5月21日
出身地:東京都恵比寿
現職:熊本県知事(第21代)
最終学歴:東京大学法学部
前職:国家公務員・熊本県副知事
木村敬さんは1974年5月に東京都恵比寿に生まれました。
2002年に高校教師の奥さんと結婚して以来、二人三脚で歩んでいます。
子供はいませんが、かつては愛猫と暮らしていました。
現在は公務員住宅でペット禁止のため、岡山の義母宅で暮らしています。
義母は一人暮らしで畑仕事を続けており、収穫期には大量の野菜が届くことも。
木村さん自ら調理をし、トマトソースやパンプキンスープを作ることもあるそうです。
公私ともに多忙なですが、日本酒を楽しむなど、夫婦の時間も大切にしています。
木村敬の経歴
木村敬さんの経歴は
1999年:自治省(現総務省)入省
2001年:総務省大臣官房
2004年:鳥取県庁(財政課長など歴任)
2011年:総務省選挙部
2012年:熊本県庁商工観光労働部
2013年:熊本県庁総務部
2016年:総務省自治財政局
2017年:内閣府地方創生推進事務局企画官
2019年:総務省消防庁広域応援室長
2020年:熊本県副知事就任
2024年:熊本県知事就任(現職)
となっています。
それでは、詳しく見ていきましょう!
自治省に入省
1999年、東京大学法学部を卒業後、自治省(現総務省)に入省します。
官僚になるか研究者になるか、進路選択で悩んだ時期もありました。
しかし、「現場で社会を支えたい」という思いから、官僚の道を選択します。
学生時代には、前熊本県知事でもある蒲島郁夫教授に研究者への道も薦められていましたし、
父親がジャーナリストであることから、そちらの道に進むことも考えていたかもしれません。
しかし、中学時代からの夢であった官僚を選んでいます。
入省後は岡山県に赴任し、そこで運命的な出会いがありました。
地元の日本酒蔵で紹介された高校教諭の女性と3年後に結婚したのです。
2004年からは鳥取県庁で多彩な役職を歴任します。
文化観光局観光課長、経済政策課長、財政課長と、幅広い分野で手腕を発揮しました。
特筆すべきは、漫画家・水木しげるの影響を受けた地域振興策です。
漫画を活用した街づくりや、郵便局による中山間地活性化を推進しました。
2012年、恩師である蒲島郁夫知事の誘いで熊本県に赴任します。
蒲島さんとは東大時代の師弟関係があり、深い信頼関係で結ばれていました。
商工政策課長、総務部長と要職を歴任し、県政運営の中枢を担います。
2016年の熊本地震では、自身も被災しながら初動対応に奔走しました。
任期後も政府現地対策本部員として支援活動を継続する姿勢を見せます。
大学時代の恩師との縁で、熊本に赴任とかあるんですね。
木村敬が熊本県副知事就任
木村さんは2020年10月、熊本県副知事に就任します。
地方行政の豊富な経験と熊本県への深い理解が買われての抜擢でした。
もちろん、この時の知事は大学時代の恩師である蒲島郁夫さんです。
2人の信頼関係が強いことがわかりますね。
木村敬が熊本県知事就任
2024年1月、副知事を退任し、知事選への出馬を表明します。
自民党、公明党など幅広い支持を得て、見事初当選を果たしました。
就任直後、選挙区内でのコチョウラン配布問題が取り沙汰されます。
また、「一般事務は要らない」「高校の普通科なんかいらない」という発言も物議を醸しました。
しかし、その都度誠実な対応と説明で、信頼回復に努めています。
「為せば成る」という座右の銘を持ち、常に前向きな姿勢で課題に取り組んでいます。
地方行政のエキスパートとして、熊本県の発展に尽力する姿が期待されています。
まとめ
熊本県知事・木村敬さんの経歴についてお伝えしました。
生まれながらの障害を乗り越え、東大卒のエリート官僚として、各地の地方行政で実績を残してきました。
特に熊本県では、震災対応や副知事としての手腕が高く評価されています。
地方行政のスペシャリストとしての豊富な経験と、熊本県への深い理解を活かした県政運営に、大きな期待が寄せられています。
これからの熊本県の発展に向けて、さらなる活躍が期待される木村さんから目が離せませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。