岡山県の地元百貨店「天満屋」の代表取締役社長から、岡山県初の民間出身知事へと転身した伊原木隆太さん。
教育熱心な家庭で育ち、MBA取得やフランスでの料理修行など、ユニークな経験を重ねてきました。
県政のトップを務める中で、独自の改革を実現してきた彼の歩みを詳しく見ていきましょう。
伊原木隆太のプロフィール
名前:伊原木隆太(いばらぎ りゅうた)
生年月日:1966年7月29日
出身地:岡山県岡山市
最終学歴:東京大学工学部・スタンフォード大学経営大学院
前職:天満屋代表取締役社長
趣味:テニス・ゴルフ・スキー・アルトサックス演奏・料理・将棋
特技:お好み焼き・牛丼・ハンバーガー・あんぱん
伊原木隆太さんは、岡山の老舗百貨店「天満屋」の創業家に生まれました。
父は天満屋の前代表取締役会長を務めた伊原木一衛さん。
祖父の伊原木伍朗さんも、戦後の岡山の復興に尽力した実業家として知られています。
現在は妻と2人の娘さんの4人家族で暮らしています。
プライベートでは料理好きな一面も。
アルト・サックスを演奏したり、将棋を指したりと、多彩な趣味を楽しむ家庭的な一面も持ち合わせています。
特に、祖父の生き方は伊原木さんに大きな影響を与えたといいます。
官僚や弁護士になれる資格を持ちながら、あえて事業家の道を選んだ祖父の姿に深く感銘を受けたそうです。
伊原木隆太の学歴
伊原木隆太さんの学歴は
小学校:岡山大学教育学部附属小学校
中学校:岡山大学教育学部附属中学校
高校:岡山県立岡山大安寺高等学校
大学:東京大学理科一類
大学院:スタンフォード大学経営大学院(MBA取得)修了
となっています。
恵まれた環境で教育を受けていたようですね。
それでは、詳しく見ていきましょう。
岡山大学教育学部附属小学校・中学校
教育熱心な家庭で育った伊原木さんは、岡山大学教育学部附属小学校に入学します。
その後も同じ岡山大学教育学部附属中学校へと進学し、優秀な成績を収めていきました。
岡山県立岡山大安寺高等学校
中学校卒業後は、岡山県立岡山大安寺高等学校進学しました。
岡山大安寺高校(おかやまだいあんじこうこう)とは、岡山市北区にあった公立高校です。
しかし、2015年3月31日で閉校しています。
校名は、所在地が大和大安寺が所有する荘園だったことによるそうです。
受験生は合格祈願を目的に毎年参詣するなど、大安寺との交流は盛んに行われていました。
伊原木さんは、すでにこの頃から経営者としての素質を見せていたそうです。
東京大学
高校卒業後、伊原木さんは東京大学理科一類に入学します。
理系の道を選んだ背景には、物事を論理的に考える力を身につけたいという思いがありました。
大学在学中には1年間休学し、アメリカで語学研修も経験しています。
その後、工学部を卒業した伊原木さんは、さらなる飛躍を目指します。
井原木さんは英語も堪能なんですね。
伊原木隆太の経歴
伊原木隆太さんの経歴は
1990年4月:外資系経営コンサルティング会社 入社
1993年6月:外資系経営コンサルティング会社 退職
1995年~1996年:フランスで料理修行
1996年5月:株式会社天満屋 取締役就任
1998年5月:株式会社天満屋 代表取締役社長就任
2012年5月:株式会社天満屋 代表取締役社長退任
2012年11月 岡山県知事就任 現在に至る
となっています。
それでは、詳しく見ていきましょう!
外資系経営コンサルティング会社に入社
1990年、伊原木さんは外資系経営コンサルティング会社に入社しました。
3年間の実務経験を積んだ後、より高度な経営知識を得るため、新たな挑戦へと踏み出します。
スタンフォード大学経営大学院(ビジネススクール)への留学を決意したのです。
1995年、伊原木さんはMBA(経営管理学修士)を取得します。
この時期の同級生には、後の広島県知事となる湯崎英彦さんもいました。
二人は意気投合し、その後も親交を深めていくことになります。
同時期に留学先で知り合った同級生が、同時期に知事を務めるってものすごい奇跡ですよね。
フランスで料理修行
MBAを取得後、伊原木さんは約1年間フランスに滞在します。
そこで彼が選んだのは、なんと料理の修行でした。
経営者になる前に、サービス業の基本を学びたいという思いがあったそうです。
大学時代の語学研修に留学、そしてフランスでの修行、向上心が半端ないですね。
株式会社天満屋
1996年、伊原木さんは株式会社天満屋の取締役に就任します。
そして1998年には、父の後を継いで代表取締役社長となりました。
14年にわたり社長を務め、老舗百貨店の経営基盤を強化していきます。
岡山県知事
2012年、伊原木さんは天満屋の社長を退任します。
その後、同年10月の岡山県知事選に出馬を表明しました。
自由民主党や公明党などの推薦を受け、約36万票を獲得して初当選を果たします。
伊原木さんは、戦後初の民間出身岡山県知事となりました。
それまでの知事は全て官僚経験者だったのです。
民間企業での経験を活かし、斬新な手法で県政に取り組んでいきます。
教育改革では、問題を抱える学校に警察官を配置する独自の施策を実施しました。
その結果、県内の非行率は4分の1まで低下したといいます。
企業誘致にも力を入れ、6,700人以上の雇用創出に成功しています。
現在も少子化対策や企業誘致など、地域の課題解決に向けて精力的に取り組んでいます。
県民との対話も大切にしており、定期的に「知事と一緒に生き活きトーク」を開催しています。
県民目線に立った知事なんですね!
まとめ
岡山県知事の伊原木隆太さんの学歴や経歴についてお伝えしました。
伊原木知事の歩みを振り返ってみると、常に新しい挑戦を続けてきた姿が印象的です。
経営者としての経験と、幅広い視野を持って県政に取り組む姿勢は、多くの支持を集めています。
これからも岡山県の発展に向けて、どのような手腕を発揮していくのか注目されますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。