和歌山県知事として活躍する岸本周平の半生は、まさにエリートの歩みそのものです。
しかし、その道のりは必ずしも一本道ではありませんでした。官僚から政治家へ、そして地方行政のトップへと、大きな転身を重ねてきたのです。
今回は、岸本周平の学歴と経歴について詳しく見ていきましょう。
岸本周平のプロフィール
名前:岸本 周平 (きしもと しゅうへい)
生年月日:1956年7月12日
出身地:和歌山県和歌山市
最終学歴:東京大学法学部
前職:国家公務員・トヨタ自動車渉外部長
趣味:読書、映画鑑賞、柔道(4段)
岸本周平さんは、現在の和歌山県知事です。
父親は厳格な教育者で、ルソーの「エミール」に基づいた厳しい子育てを行いました。
一方で母親は優しく、父に叱られると母の背中に隠れていたそうです。
結婚歴は2度あり、2005年に前妻と離婚。
2013年にNHK記者の飯田香織さんと再婚しました。
前妻との間には2人の子供がおり、息子さんがTwitterを始めた際には「親バカチャリン」と喜びを表現するなど、家族思いな一面も。
現在は、14歳年下の飯田さんとともに、公私ともに充実した日々を送っています。
岸本周平の学歴
岸本周平さんの学歴は
小学校:和歌山市立広瀬小学校
中学校:和歌山市立城東中学校
高校:和歌山県立桐蔭高等学校
大学:東京大学法学部
となっています。
高校までは地元・和歌山市の広瀬小学校、城東中学校を経て、県立桐蔭高校に進学します。
桐蔭高校は偏差値が68で和歌山県内の公立高校では1位、和歌山県随一の進学校として知られています。
当時から勉強熱心だった岸本さんは、見事に東京大学法学部への進学を果たします。
大学では江頭憲治郎教授のゼミに所属し、法律の研鑽を積みました。
知事を務める人って、東大出身者が多いですね。
岸本周平の経歴
岸本周平さんの経歴は
1980年 大蔵省入省
1984年 大蔵省理財局資金第一課企画係長
1985年 関税務署長
1986年 中曽根康弘内閣総理大臣秘書官付(秘書官補)
1988年 大蔵省主税局税制第一課長補佐
1990年 大蔵省主計局主査
1995年 プリンストン大学国際問題研究所客員研究員
1996年 プリンストン大学東洋学部客員講師
2000年 通商産業省情報処理システム開発課長
2001年 経済産業省文化情報関連産業課長
2002年 財務省理財局国庫課長
2004年 財務省退官、トヨタ自動車入社、内閣府政策参与
2005年 衆議院議員選挙に出馬(落選)
2009年 衆議院議員初当選
2012年 内閣府大臣政務官・経済産業大臣政務官
2012年-2021年 衆議院議員(5期連続当選)
2022年 和歌山県知事に当選(得票率80.1%)
となっています。
これを見ただけでもエリートなのが、伝わってきますね。
それでは、深掘りをしていきます。
大蔵省時代
1980年、東京大学を卒業した岸本さんは、当時の最高峰のエリートコースである大蔵省に入省します。
入省同期には、後に経済再生担当大臣となる後藤茂之や、
総務大臣を務める寺田稔
など、23名の逸材がいました。
理財局資金第一課企画係長、関税務署長などを歴任し、1986年には中曽根康弘内閣の総理大臣秘書官付に抜擢されます。
その後、主税局税制第一課長補佐として法人税を担当し、主計局主査として通商産業省を担当するなど、重要ポストを次々と任されました。
プリンストン大学への留学
1995年、岸本さんは大蔵省在職中にプリンストン大学への留学を経験します。
プリンストン大学とは…
アメリカ合衆国ニュージャージー州プリンストンに位置する私立大学で1746年に創立され、アイビーリーグの一校として世界的に名高い大学の一つ。
世界でもトップクラスの難関大学であり、入学競争は非常に激しい。
国際問題研究所の客員研究員として研究に励み、翌年からは東洋学部の客員講師も務めました。
この経験は後に、「中年英語組―プリンストン大学のにわか教授」という著書にまとめられています。
40歳前後での英語学習や海外生活での苦労を、ユーモアを交えて描いた本は多くの読者の共感を呼びました。
2004年、岸本さんは財務省理財局国庫課長を最後に退官します。
トヨタ自動車
財務省退官後、トヨタ自動車に転じ、渉外部長として奥田碩社長の政策スタッフを務めました。
同年には内閣府政策参与も兼務し、小泉純一郎首相や竹中平蔵経済財政担当相の構造改革を支えました。
50歳手前での転職、トヨタに引き抜かれたんでしょうか。
衆議院議員
2005年、岸本さんは大きな決断をします。
安定したトヨタでの地位を捨て、政界への転身を決意したのです。
最初の挑戦となった衆議院選挙では惜しくも落選しましたが、2009年の選挙で見事に初当選を果たします。
以降、5期にわたって衆議院議員を務め、野田内閣では内閣府大臣政務官と経済産業大臣政務官を兼務しました。
この間、民主党から民進党、希望の党、国民民主党と、政界再編の波に揉まれながらも実力を発揮します。
和歌山県知事
2022年、岸本さんは次なる挑戦として和歌山県知事選への出馬を決意します。
無所属での立候補でしたが、自民党、立憲民主党双方からの推薦を受け、80%を超える得票率で当選を果たしました。
現在は、観光業の活性化や子育て支援など、地域の課題解決に取り組んでいます。
まだ1期目ですが、年齢のことを考えると後継者が気になりますね。
まとめ
和歌山県知事の岸本周平さんの学歴や経歴についてお伝えしました。
岸本周平さんの半生は、常に新しい挑戦を続けてきた軌跡と言えるでしょう。
エリート官僚から政治家へ、そして地方行政のトップへと、その度に大きな決断を下してきました。
その背景には、「日本の構造改革に貢献したい」という強い思いがあったのかもしれません。
これからも和歌山県の発展のため、その手腕を発揮し続けることでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。