政界きっての話題の人物、小泉進次郎氏。
その独特な言い回しは「進次郎構文」として世間の注目を集めています。
一見すると深遠な意味を感じさせる発言の数々は、時に笑いを誘い、時に首をかしげさせ、そして不思議と人々の心に残るのです。
今回は、そんな進次郎構文の魅力に迫ってみたいと思います。
進次郎構文とは?
進次郎構文とは、小泉進次郎氏の独特な言い回しを指す言葉です。
その特徴は、当たり前のことを重要そうに語ったり、同じ意味の言葉を繰り返したりする点にあります。
論理学では「トートロジー(同語反復)」と呼ばれるこの話法は、一見深い意味がありそうで実は新しい情報を含まないのが特徴です。
批判的な声もある一方で、温かみのある人間味を感じさせる独特の魅力があり、多くの人を惹きつけています。
興味深いのは、進次郎氏の発言には「迷言」は多いものの、致命的な「失言」が少ないという点です。
これは意図的に具体的な発言を避けているのではないかという見方もあります。
進次郎構文の誕生秘話
2019年9月、当時環境大臣だった進次郎氏は国連サミットで次のような発言をしました。
今のままではいけないと思っています。
だからこそ日本は今のままではいけないと思っています。
この発言が注目を集め、「進次郎構文」という言葉が生まれるきっかけとなりました。
進次郎構文が生まれたのって、5年以上前だったんですね。
つい最近ような感じがします…
心に響く進次郎構文 基本編
初級レベルの進次郎構文をいくつかご紹介します。
「約束は守るためにありますから、約束を守るために全力を尽くします」
こちらも福島の除去土壌問題について聞かれた際の発言です。
最終処分場の検討が進んでいないことに対して、小泉氏に意見を求めたのに…
言いたいことわかるような気もするけど…
全然、質問への答えになっていないじゃん!
「30年後の自分は何歳かな」
これは前の「約束は守るためにありますから、約束を守るために全力を尽くします」の後の発言です。
「私の中で30年後って事を考えた時に、30年後の自分は何歳かなとあの発災直後から考えていました。」
結構シビアな質問なのですが…
そんなこと、大人なんだからわかるじゃん!
計算しなよ!!
「育児休暇は休みという言葉が入っていますが、全然休みではない」
育児休暇取得時の感想として語られました。
私、育児に参加して思うのは、
育児休業という「休む」という言葉が入っていますが、
ぜんぜん休みなんかじゃないですね。
第1子が生まれ、2週間の育児休暇を取られた進次郎さん。
育児は大変だったということが言いたかったんですよね。
言いたいことはわかるけど、仕事は休んでます!
進化する進次郎構文 中級編
より複雑な構文にも挑戦している進次郎氏の代表作を見てみましょう。
「ステーキやっぱり食べたいですね。毎日でも食べたいね。毎日でも食べたいということは毎日でも食べているというわけではないです」
この発言は、2019年9月に国連の気候行動サミットでステーキと温暖化の関係を問われた際のものです。
家畜のための森林伐採やおならやゲップからメタンガスが排出されます。
それが、温暖化をもたらしているということを問われ
ステーキを毎日食べたい
なんて言ってしまったものだから「環境大臣がそんなこと言っちゃダメだろ」と叩かれ反論した進次郎構文。
これには、記者たちも無言に…
望月衣◯子さんと戦ってみてほしい…
「プラスチックの原料って石油なんですよね。意外にこれ知られてないんです」
環境大臣時代のラジオ出演での発言として有名です。
使い捨てのプラスチックのスプーンやフォークなどを減らそうとしている理由を答えようとしての進次郎構文。
この発言に対し、ラジオパーソナリティーも
「確かに完成品しか見てないから」と。
意外とみんな知っています!!!
これはSNSで炎上しましたね。
哲学的な進次郎構文 上級編
より深遠な意味を感じさせる進次郎構文もあります。
「気候変動のような大きな問題は楽しく、クールで、セクシーに取り組むべき」
これは国連サミットでの発言として話題を呼びました。
帰国後に改めて真意を問われても
それをどういう意味かと説明すること自体がセクシーじゃないよね
と答えます。
セクシーには性的な意味ではなく、わくわくするような、非常におもしろい、魅力的なというような意味もあります。
おそらく、後者の意味でセクシーと言ったのではないかと推測します。
ただ、海外の方にも通じてない感じですね。
楽しく取り組もう!ってことでいいんだよね?
「おぼろげながら浮かんできたんです、46という数字が」
温室効果ガス削減目標の根拠を問われた際の神秘的な回答です。
「NEWS23」のインタビューでの一コマ。
2030年度の温室効果ガス排出を46%(13年度比)削減する目標を政府が定めました。
小川アナの顔に注目です!
おぼろげで決めるものなの?
SNSで生まれる新しい進次郎構文
ネット上では一般の人々も進次郎構文を楽しんでいます。
- 2月ってことは、あと1年でまた2月がくる、ということです。
- 雪が積もるって事は、雪が降っているって事なんですよ。
このように日常的な事象を進次郎風に表現する投稿が増えています。
進次郎構文には不思議な魅力があります。
理解しがたい言い回しでありながら、温かみのある人間味を感じさせるのです。
批判的な声もありますが、多くの人が「癒される」と感じているのも事実です。
そのため、このようにSNSでも進次郎構文が生まれてくるのではないでしょうか。
まとめ
進次郎構文は、政界に新しい風を吹き込む独特な話法として定着しつつあります。
一見すると意味不明な発言に見えますが、致命的な失言を避けながら、人々の記憶に残るメッセージを届ける手法として効果を発揮しているのかもしれません。
その真意については様々な解釈がありますが、多くの人々を魅了し、政治への関心を高めるきっかけとなっているのは確かでしょう。
今後も進次郎氏の新たな名言の誕生に注目です!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。