2019年に38歳の若さで北海道知事に就任した鈴木直道さん。
イケメンで若い知事として話題を集めていますが、その経歴は決して平坦なものではありませんでした。
今回は、高校時代の母子家庭経験から、夜間大学に通いながら都庁職員として働き、
30歳での夕張市長就任、そして北海道知事となるまでの波乱万丈な人生をご紹介します。
鈴木直道のプロフィール
名前:鈴木直道(すずき なおみち)
生年月日:1981年3月14日
出身:埼玉県春日部市(三郷市で育つ)
血液型:AB型
身長:173.6cm
最終学歴:法政大学法学部法律学科
前職:東京都知事本局総務部総務課主任
趣味:北海道巡り
特技:ボクシング
鈴木直道さんは1981年3月14日、埼玉県春日部市に生まれ、三郷市で育ちました。
結婚は2011年5月。
妻の麻奈美さんは鈴木さんより2歳年下で、元幼稚園教諭として働いていました。
高校2年生で両親が離婚し、母親と姉の3人暮らしとなりましたが、その後母親は長峯正之氏と再婚。
長峯氏は埼玉県議を6期務めた政治家でした。
現在は妻の麻奈美さんと愛犬のまめちゃん(柴犬)と暮らしています。子供はまだいらっしゃらないようです。
鈴木直道の学歴
鈴木直道さんの学歴は
小学校:不明
中学校:不明
高校:埼玉県立三郷高校
大学:法政大学法学部第二部(夜間部)法律学科
となっています。
小学校や中学校は明らかになっていません。
それでは、深掘りをしていきます!
埼玉県立三郷高校
鈴木直道さんは、中学校卒業後、埼玉県立三郷高校へ進学します。
しかし、高校2年生の時に両親が離婚。
父親が出ていくという形で、母親と姉とともに暮らすことになりました。
この時から、家計は一気に厳しい状況に。
母親はパートタイムの仕事を掛け持ちし、残り物を持ち帰って食いつなぐ日々が続きます。
姉は短大に通っていましたが、家計を助けるために中退して就職の道を選びました。
鈴木さんも高校生でありながら、家計を支えるために様々なアルバイトに明け暮れます。
朝はヤマト運輸で仕分け作業をしてから登校し、放課後は卸売センターでバイト。
夏休みには建設現場で朝4時から夜7時まで働くこともあったそうです。
そんな生活の中でも、鈴木さんは生徒会長を務めるなど、学業とリーダーシップの両立を果たしていました。
家計のためにアルバイトとは、なかなか厳しい高校生活だったのかもしれませんね。
法政大学第二部法学部法律学科
経済的な理由から、一度は大学進学を諦めた鈴木さん。
高校卒業後は東京都庁の職員採用試験に合格し、18歳で都庁職員となりました。
しかし、学びへの情熱は消えることなく、「大学を知らないで一生を終えるより、やれるだけやってみよう」と決意。
19歳で法政大学第二部法学部法律学科に入学し、働きながら夜間に学ぶ生活が始まります。
昼は都庁で働き、夕方6時半から夜9時半まで講義を受講。
さらに大学ではボクシング部にも所属し、練習は夜9時半から11時まで。
ハードな生活でしたが、ボクシング部では主将を務め、国民体育大会の東京都予選でフェザー級準優勝という成績も残しています。
そして、2018年の法政大学のパフレットには卒業生として掲載されました。
仕事した後に、大学行ってボクシングまでやるなんて文武両道どころではないですね…
鈴木直道の経歴
鈴木直道さんの経歴は
1999年4月:東京都庁入庁(18歳)
2004年~:東京都衛生局(後の東京都福祉保健局)配属
2008年1月:夕張市に派遣(市民課市民保険グループ)
2010年:内閣府地域主権戦略室へ出向
2010年:夕張市行政参与就任
2010年11月:東京都庁退職
2011年4月:夕張市長就任(全国最年少・30歳1ヶ月)
2015年4月:夕張市長再選
2019年2月:夕張市長退任
2019年4月:北海道知事就任(全国最年少・38歳)
2023年4月:北海道知事再選
となります。
若いのに、いろいろありますね。
東京都庁に入庁
高校卒業後の1999年、東京都庁に入庁します。
そして、2000年4月から法政大学第二部に入学しています。
2004年3月には無事に卒業。
2008年、東京都福祉保健局の職員だった鈴木さんは、当時の猪瀬直樹副知事の発案で夕張市に派遣されます。
財政破綻した夕張市で、医療保険事務などを担当することになったのです。
派遣は当初1年の予定でしたが、鈴木さんの希望で800日ほどに延長されました。
この間、鈴木さんは市民との交流を深め、夕張メロンのPRや市民アンケートの実施など、積極的に活動します。
自ら派遣期間を延長をしていたとは驚きです。
夕張市長に就任
2010年、市民グループから夕張市長選への出馬要請を受けた鈴木さん。
安定した都庁職員の地位を捨て、夕張市長選に挑戦する決断をします。
そして2011年4月、全国最年少となる30歳1ヶ月で夕張市長に就任しました。
市長就任後は、自身の給与を70%カット。
月収は約25万円となり、「日本一給料の安い市長」として知られることに。
しかし、その姿勢と実績は高く評価され、2期8年の任期を務めることになります。
夕張市長時代には、以下のような実績を残しています。
- コンパクトシティ計画の策定と実行
- 夕張メロンのブランド価値向上と海外輸出の実現
- 財政再建(12年間で157億円の返済を実現)
- 小中高一貫教育の実現とグローバル人材育成の推進
また、その手腕は国内外で高く評価されました。
- 2013年:世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出
- 2015年:ベストドレッサー賞政治部門を最年少で受賞
鈴木さんって、なかなかのやり手なんですね。
北海道知事
2019年、鈴木さんは38歳という若さで北海道知事選に出馬を決意します
選挙では163万票という大差で当選を果たし、全国最年少の知事として注目を集めました。
知事就任後も、給与の3割カットを実施するなど、身を切る改革を続けています。
北海道知事としては、2020年の新型コロナウイルス対策で迅速な対応を見せ、「北海道モデル」として全国的に注目されました。
現在は、2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボン北海道」の宣言など、環境政策にも力を入れています。
また「牛乳チャレンジ」などの地域振興策を通じて、地元産業の支援にも取り組んでいます。
まとめ
北海道知事・鈴木直道さんの学歴や経歴についてお伝えしました。
母子家庭で苦労した少年時代から、働きながら大学に通い、30歳で市長、38歳で知事という異例の経歴を持つ鈴木直道さん。
その背景には、常に「できない理由を探すのではなく、どうやったらできるかを考える」という姿勢があったのです。
これからも若きリーダーとして、北海道の発展に尽力される鈴木知事の活躍から目が離せません。
地方創生のモデルケースとなる新たな取り組みにも期待が高まりますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。